水処理センター 鉄筋補強用 接着アンカー施工(注入・鉄筋設置・引張試験)
先日ご紹介しました水処理センターでのコンクリート増厚に伴う鉄筋補強工事の続編です。前回は、接着アンカーを打設するための孔あけ作業(ユニカQビット使用)の様子をお伝えしましたが、今回はその孔へ接着系アンカー材を注入し、鉄筋を設置、そして施工後には引張強度試験を行い、確実な施工品質を確認した工程をご紹介いたします。

施工概要
所在地: 某水処理センター(※具体的な所在地はお客様のご要望により非公開)
施設種別: 水処理センター
工事内容: コンクリート躯体増厚に伴う鉄筋補強用 接着アンカー注入、鉄筋設置、及び引張強度試験
使用アンカー: 接着系アンカー(※具体的な製品名が分かれば追記ください)
接着剤注入と鉄筋設置
前回、専用のドリルビット(ユニカ Qビット)で正確に穿孔した孔の内部を再度清掃し、接着系アンカー材を孔の奥から均一に注入していきます。その後、設計図に基づいたL字型等の鉄筋を、規定の深さまで確実に挿入・設置します。

写真:施工に使用するL字型鉄筋

写真:使用した接着系アンカー材
▼接着剤注入作業の様子(動画)▼
引張強度試験の実施
接着アンカーの硬化養生後、施工されたアンカーが設計通りの強度を有しているかを確認するため、引張強度試験を実施しました。専用の試験機を使用し、施工箇所から数カ所をピックアップ(または全数検査の場合もあり)し、実際に引張力を加えて固着力を測定します。これにより、施工品質を客観的に検証することができます。

写真:接着アンカー引張強度試験の状況
結果
接着系アンカーの注入、鉄筋の設置作業は全て計画通りに完了しました。施工後の引張強度試験の結果、全ての試験箇所で規定値を十分に満足する強度が確認され、高い施工品質を証明することができました。これにより、水処理センターのコンクリート構造物の耐久性向上に貢献いたしました。
株式会社小金屋の強み:確実な施工と品質管理
株式会社小金屋では、あと施工アンカー工事において、孔穿孔からアンカー材の選定・注入、鉄筋設置、そして施工後の引張強度試験による品質確認まで、一貫した責任施工体制でお客様のご要望にお応えいたします。
特に接着系アンカーは、母材の状態や温度管理、清掃状況、攪拌・注入方法などが強度発現に大きく影響するため、専門的な知識と確かな技術が不可欠です。当社では、各種メーカーの製品特性を熟知した技術者が、確実な施工と品質管理を徹底しております。
接着アンカー工事、あと施工アンカー工事全般、引張強度試験、その他コンクリート構造物の補修・補強に関するご相談やお見積りは、株式会社小金屋までお気軽にお問い合わせください。
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